よつかいどう和棉ばたけさんの農園での実習<第10回>NEWS & TOPICS

NEWS山﨑 寿美子
よつかいどう和棉ばたけさんの農園での実習<第10回>

今年度最後の実習は、和棉ばたけの田中さんと荒張さんに本学までお越しいただき、教室で綿繰り体験をさせていただきました。収穫した綿には種が入っていますが、綿繰り機で、種と綿を分ける作業です。種の割合は、なんと7割も。たくさん綿があるように見えても、重さをはかってみるとこれしかなかったのか、と驚かされます。

今回は、綿を50グラムずつ測って、学生たち一人一人が綿繰り機を回して種を取り除いていきました。綿繰り機は手作りで木のぬくもりが感じられ、綿を少し引き気味に入れて棒を回していくと、綿が吸い込まれ、種だけが手前に落ちていきます。どうやったらうまくできるか、初めは感覚がつかめなかった学生たちも、徐々に慣れて、楽しみながら棉繰りをしていました。

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50グラム図る様子

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綿繰り機を使って種を取り除き、綿にする

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種を取り除いた綿3種類

今年度の実習はこれで終了となりました。月1回の頻度ではありますが、畑では種まきから伐根まで一通りの作業を体験させていただき、棉の成長を直に感じ取ることができました。また天候の悪い日や今回のように、教室で加工作業もさせていただき、盛りだくさんの実習内容となりました。
実習は2年目でしたが、棉の成長具合も違ったり、1度では「何が分からないのか」が分からなかったが、2年目にしてそれが少しずつ見えてきたりと、新たな気づきがたくさんありました。また来年度も4月からお世話になります。


学生たちの感想を紹介します。
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<今回の綿繰り体験について>
  • 以前綿繰りを体験した際に、綿を押し込みすぎずに少し引っ張りながら綿繰り機を回すと、綿が詰まらずスムーズにできるということがわかりました。今年は、それを踏まえて綿繰りをしたので、以前よりもコツを掴めたような気がします。しかし、まだまだ時間がかかるので素早く作業を進められるようになるためには、その作業をやり続けることが必要だと思いました。また、綿繰りしたあとの綿についているゴミを取り除く作業も行いましたが、そういった地道な作業を丁寧に行うことが、綺麗な製品を作るために大切なことだと感じました。(Fさん、3年生)
  • 機械を使わずに綿から種を取ろうとすると余分な綿も一緒にくっついてきてしまいますが、機械を使うことで種と綿を綺麗に分けることができました。種が混ざってる綿と混ざってない綿を比べてみると、ふわふわになっていて気持ちよかったです。量が沢山あるようにみえるけど測ってみると思った以上に少なくて驚きました。今回の量であれば綿繰りは楽しいと思うのですが、もっとたくさんの量をやるとしたら綿繰り機があってもとても大変だと思いました。貴重な体験をさせていただきました。楽しかったです。(Uさん、2年生)
<1年を通して感じたこと>
  • よつかいどう和棉ばたけさんには今年度も大変お世話になりました。2年目でしたが、気候や綿の成長具合をはじめ、違うことがたくさんあって、回を重ねるごとに学びが深まります。月1回ではありますが、続けていくことの大切さを実感しました。来年度もまた春からお世話になります。(Fさん、3年生)
  • 1年を通して実習をして、一番最初の種を植える場所を測るところから和棉の成長を近くでみることができてよかったです。植物の成長を間近でみることはめったになく、棉を育てるということも人生で初めてだったため、まだ芽も出てない時は本当に育つのかなとか、どのくらい育つのだろうという気持ちでいました。でも、和棉ばたけに行くたび成長していて、木を抜く頃にはすごく丈夫に育っていて抜くのが大変なほどでした。植物の成長はすごいなと改めて思いました。コースターを作ったり、ツリーを作ったりと教室での作業もできてとても楽しかったです。貴重な実習をさせて頂いて感謝しています。(Uさん、2年生)
  • 1年を通して実習に参加させていただき、色々な気持ちを覚えました。みんなと一緒に和綿の世話をしていると、とても楽しくて面白かったです。来年も機会があればまたご一緒させていただきます。 1年間お世話になりました。(Hさん、2年生)

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これまでの実習内容