人間文化学部
Faculty of Humanities
教育内容と特色
愛国学園大学人間文化学部の教育内容と特色
愛国学園大学は、人間文化学部人間文化学科の1学部1学科の4年制女子大学です。
人間文化学部は、学園の建学の精神を踏まえ、複雑で多様な現代社会を力強く、心豊かに生き抜くことを目指し、特に現代社会の多様なニーズに応えると共に学園の伝統である豊かな教養と専門性を持ったバランスのとれた女性の育成を目標としています。
履修の流れ
1年次は主に共通教養科目を履修し、2年次から「日本理解」、「心理・生活」、「地域共生」、「ビジネス」の4専攻より「主専攻」、「副専攻」を決めて専門科目を履修します。卒業研究科目は所属した「主専攻」の指導教員の下で履修する。より幅広い専門科目を履修出来るよう「主専攻」に所属しながら、もうひとつの専攻として「副専攻」を選択し、その専門科目を履修する。「主専攻」、「副専攻」以外の2専攻を「他専攻」とし、その専門科目を履修します。
授業科目の構成
授業科目は共通教養科目、専門科目、卒業研究科目で構成されています。
卒業要件単位数は124単位です。ただし外国人留学生は上記の科目以外に、卒業要件単位には含まれない「外国人留学生日本語支援科目」を日本語能力に応じて履修します。
1.共通教養科目
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01初年次教育科目(2単位必修)
人間文化学部の概要と大学での学び方や大学生活の有意義な過ごし方について学習します。入学後、新入生が円滑に大学の授業に適応できることを目的とした内容で構成されています。
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02基礎科目(20単位必修)
人間文化学部はリベラルアーツ型の教育を志向しており、幅広い教養を学ぶための科目が用意されています。2年次から各専門科目を学ぶ上での、4専攻に共通する基礎となる科目で構成されています。
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03第1外国語科目(8単位必修)
英語で「読む、書く、聞く、話す」といった基礎能力を身につけ、同時に諸外国で英語を用いてコミュニケーションできるようになることを目指します。学生の英語能力の習熟度に応じたクラス編成を行うことによって、効果的な授業の進行が図られています。
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04第2外国語科目(2単位選択必修)
中国語・スペイン語・日本語から1科目2単位を選択し、履修します。
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05コンピュータ科目(4単位必修+2単位選択必修)
コンピュータリテラシーを基礎から学び向上させ、高度化する情報社会に適応できる技能の習得を目指します。コンピュータの基本操作(キーボード入力、ファイル管理など)と汎用的なオフィスアプリケーション(文書作成、表計算、プレゼンテーション)の利活用方法を学びます。
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06キャリア形成科目(4単位必修)
就職活動や資格取得に必要な科目が用意されています。キャリア形成への準備や学習の方法としてキャリアデザイン、秘書資格科目などの4科目があります。
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07スポーツ健康科目(2単位必修)
スポーツに興味を持たせ、健康に関心を向けさせるための科目が用意されています。
2.専門科目
学生は、「主専攻」の専門科目から40単位、「副専攻」の専門科目から24単位、「他専攻」の専門科目から10単位を修得しなければなりません。
「主専攻」の専門科目のうち6科目12単位は、科目が指定された専門必修科目となっています。
「副専攻」12科目24単位は、「副専攻」の専門科目から自由に科目を選択できます。
「他専攻」5科目10単位は、「主専攻」「副専攻」以外の専攻の専門科目から自由に科目を選択できます。
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01日本理解専攻(Japan Studies)
国際社会の中の日本を学ぶ専攻
この専攻を主専攻とする者は、日本文化論、日本語学概論Ⅰ、日本と西洋文化、日本とアジア、日本と国際社会、観光学Ⅰの計12単位が必修です。その他に、選択科目として28単位を履修します。 -
02心理・生活専攻(Psychology & Life)
「心」と「社会」と「自然」の仕組みを学ぶ専攻
この専攻を主専攻とする者は、心理学概論、社会心理学Ⅰ、認知心理学、生活科学概論Ⅰ、食品機能学、社会福祉論の計12単位が必修である。その他に、選択科目として28単位を履修します。 -
03地域共生専攻(Regional Studies)
多文化が共生する地域社会の在り方を学ぶ専攻
この専攻を主専攻とする者は、公共政策学、農業経済学、文化人類学、移民政策論、社会調査法、地域共生フィールドワーク実習の計12単位が必修である。その他に、選択科目として28単位を履修する。 -
04ビジネス専攻(Business)
情報技術を生かしたビジネスを学ぶ専攻
この専攻を主専攻とする者は、ビジネス情報学、情報資格演習、ビジネスモデル論、女性起業論、簿記論、マーケティング論の計12単位が必修である。その他に、選択科目として28単位を履修する。
3.卒業研究
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01人間文化演習(2単位必修)
各専攻の専門科目を足掛かりにして卒業研究の準備をなす科目です。
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02卒業研究演習(4単位必修)
人間文化演習を踏まえて卒業研究を行い、その成果として卒業論文を作成します。
専攻紹介
日本理解専攻
国際社会の中の日本を学ぶ専攻
日本文化に関する知見を深め、日本語能力の充実を図りつつ、文化交流、経済交流など、国際社会の中の日本を、グローバルな視点に立って包括的に学びます。
歴史的な観点から日本文化を見つめ、日本語習得に重点を置き、日本に関する理解を深めることを教育の目標とし、日本の魅力を世界に発信できる人材育成を目指します。
学びのキーワード
日本文化・日本語教育・観光
目指す人物
日本の歴史や文化を理解し、それをもってグローバル社会で活躍できる人
日本語の特長を学び、正しい日本語を世界に向けて発信できる人
授業科目
日本文化論、日本語学概論Ⅰ・Ⅱ、日本と西洋文化、日本とアジア、日本と国際社会、観光学Ⅰ・Ⅱ、異文化理解、ポップカルチャー論Ⅰ・Ⅱ、日本史学概論、日本社会史、現代日本事情Ⅰ・Ⅱ、西洋文化論、東洋文化論、国際関係論、国際協力学、バイリンガル教育論、地域文化と観光、観光地理学、観光学フィールドワーク、日本研究、華道演習、茶道演習 など
心理・生活専攻
「心」と「社会」と「自然」の仕組みを学ぶ専攻
人間の心と行動を理解する心理学、衣食住の生活科学や健康や福祉の基礎から制度を追及し、生活の豊かさの有り様について学び、生きていくなかで出会う様々な問題に対処するための心と社会と自然の仕組みを学びます。
社会の様々な問題に対処し、豊かな人間関係を築ける人材の育成を目指します。
学びのキーワード
心理学・食文化・社会福祉
目指す人物
生活や福祉の知識を活かし、よりよい社会の創造に貢献できる人
心のはたらきについての科学的思考を身につけ、豊かな人間関係を築ける人
授業科目
心理学基礎、心理学概論、社会心理学Ⅰ・Ⅱ、認知心理学、学習心理学、教育心理学、性格心理学、発達心理学、臨床心理学、産業心理学、色彩心理学、心理学研究法Ⅰ・Ⅱ、心理学実験実習Ⅰ・Ⅱ、生活科学概論Ⅰ・Ⅱ、食品機能学、食文化論、食品衛生学、現代の科学、社会福祉論、生活経済学、女性労働論、介護・児童福祉論、障がい者コミュニケーション など
地域共生専攻
多文化が共生する地域社会の在り方を学ぶ専攻
外国人居住者が増加している情勢を踏まえ、多様な文化と共存するための知識や学問を追及し、地域の発展に貢献できる知識を修得する。成田・羽田両国際空港間に立地する四街道市に、様々な外国人居住者が増加している地域特性を踏まえ、地域を教材に多文化が共生する地域社会の在り方を学びます。
異文化を理解し、地域社会においてスムーズに多文化が共生できる方策を企画・実践し、社会に貢献できる人材の育成を目指します。
学びのキーワード
公共政策・地域づくり・多文化共生
目指す人物
自然環境と調和した持続可能な社会づくりに貢献できる人多様な文化を踏まえた上で、さらなる地域の発展に役立てる人
授業科目
公共政策学、農業経済学、文化人類学、移民政策論、法律学概論、社会学概論、経済学概論、環境学概論、福祉政策学、環境政策学、環境社会学、生活環境学、地方自治論、社会調査法、地域資源論、地域ブランド論、まちづくり論、循環型社会論、協同組合論、多文化共生社会論、地域文化と共生、社会経済史、農業史、生涯学習論、地域共生演習Ⅰ・Ⅱ、地域共生フィールドワーク実習、 など
ビジネス専攻
情報技術を生かしたビジネスを学ぶ専攻
日本の企業経営、会計、情報科学に関する理解を深め、情報技術を生かしたビジネスを学び、併せて実践的な技能を習得します。
現代ビジネスを経営、財務、ITの面から多角的に考察し、習得した技能と知見を社会で実践できるための企業経営、簿記会計、ITやネットワーク、eビジネスを理解し、知識とスキルで即戦力として活躍できる人材の育成を目指します。
学びのキーワード
コンピュータ・ネットワーク・経営
目指す人物
情報通信技術(ICT)の知識をさまざまなビジネスシーンで活用できる人
経営や会計の仕組みを理解し、企業組織の中で活躍できる人
授業科目
情報科学概論、会計学概論、経営学概論、ビジネス情報学、情報資格演習、ビジネスモデル論、女性起業論、簿記論、マーケティング論、プログラミング基礎、プログラミング応用、WEBデザイン演習、セキュリティ概論、情報数学、データベース演習、画像処理演習、基礎統計学、コンピュータ会計演習、ビジネスモデル演習、ソーシャルビジネス概論、ベンチャービジネス論、簿記演習、財務管理論、原価計算論、経営組織論、経営管理論、経営戦略論 など
取得が目指せる資格
資格取得のためには、それぞれの機関が行う試験に合格しなければなりませんが、各資格に対応した授業科目を受講することで、資格取得が目指せます。
また、一部の資格は、取得すると「修学奨励会」から報奨金が支給されます。
- 実用英語技能検定
- TOEIC®テスト
- 色彩検定
- 中国語検定
- スペイン語技能検定
- カラーコーディネーター検定
- ファッション販売能力検定
- 販売士検定
- ITパスポート<国家資格>
- 基本情報技術者試験<国家資格>
- アロマテラピー検定
- 情報セキュリティマネジメント試験
- MOS(Microsoft Office Specialist)
- 日商簿記検定
- 秘書技能検定
- ビジネス実務マナー検定
- サービス接遇検定
- 華道
- 茶道 など
令和2年度(2020年度)以前
生活文化福祉コース
本コースでは、人間の心理や言語文化、生活科学、環境や福祉などを学ぶことを通して、以下のような人材を育てることを目指します。
- 人間の心と行動を理解する心理学、日本・西洋等の言語文化や芸術分野を学び、豊かな心を持つ人材
- 衣食住の生活科学の知識を身につけ、環境や福祉について学び、地域社会で活躍できる人材
生活文化福祉コースは以下の3つの専門分野からなっています。
人間文化分野
人間の心のはたらき、言語や文化などについて学び、広い視点を持って、よりよい人生の実現を探求する分野です。
授業科目
心理学概論、社会心理学、学習心理学、教育心理学、性格心理学、発達心理学、臨床心理学、産業心理学、認知心理学、色彩心理学、歴史と現代、日本文化史、西洋文化史、日本文化論、東洋文化論、西洋文化論、比較文化論、日本の言語文化、西洋の言語文化、文化人類学
生活科学分野
日常生活における衣食住など、生活全般について学び、豊かな生活を創造する分野です。
授業科目
日本及びアジアの食文化、現代の科学、現代文化論、職業と人生、生活科学入門、生活美学、生活科学概論 など
環境福祉分野
社会のしくみや私たちをとりまく環境をよく理解し、人々が助け合い、安心して生活できる社会について学ぶ分野です。
授業科目
生活環境論、人生環境論、社会環境論、現代政治論、現代の経済、社会保障論、社会福祉論、生活福祉論、児童福祉論 など
生活文化福祉コースのカリキュラムと履修モデル
国際情報ビジネスコース
本コースでは、情報科学やビジネス経営、異文化理解や国際コミュニケーションなどを学ぶことを通して、以下のような人材を育てることを目指します。
- 国際的な感覚を身につけ、実践力としての情報処理能力とビジネス・スキルを学び、社会における即戦力となる人材
国際情報ビジネスコースは以下の3つの専門分野からなっています。
情報科学分野
現代の情報社会で必要な情報処理の知識と技術を身につけ、ビジネス活動に活かすことを目指す分野です。
授業科目
情報システム論、ビジネス情報学、情報ネットワーク論、eビジネス特論、情報管理・セキュリティ概論、プレゼンテーション演習、情報資格対策演習、文書処理演習、表計算演習、WEBデザイン演習 など
ビジネス経営分野
現代の企業社会において必要とされる実践的な能力を養い、ビジネスの現場で活かすことを目指す分野です。
授業科目
簿記、財務管理論、マーケティング論、国際企業論、オフィススタディ、人的資源管理論、経営組織論、生産管理論、ビジネス実務総合演習、秘書学演習 など
国際協力分野
ビジネスの基本能力に加え、豊かな国際感覚と国際コミュニケーション能力を身につけ、国際的に活躍することを目指す分野です。
授業科目
異文化理解、多文化共生論、国際関係論、国際協力学、地域研究、地誌学概論、オフィス英語、ビジネス英会話 など
Q.このコースを専攻すると、どのような資格がとれるのですか?
A.主に上級情報処理士や上級秘書士の資格が取得できます。上級情報処理士とは、全国大学実務教育協会が情報処理技術とソフトウェア技能の基礎を身につけたことを認定した者です。
また、所定の単位を修得することで、社会福祉主事任用資格を取得することも可能です。