「令和7年度市民大学講座(専門課程)」を開講しましたNEWS & TOPICS

NEWS中村 博子
「令和7年度市民大学講座(専門課程)」を開講しました

 2025年10月11日(土)、四街道市民大学講座の第1回が開催されました。会場には、子育て中の保護者や保育・教育の専門職などの市民の方々が集まり、熱心に参加されました。講師は、児童相談所での豊富な実務経験をもとに、子育ての「しんどさ」に焦点を当て、親子関係が壊れる前にできることについて、学術的な根拠をもとに心理学的視点から具体的に語りました。

 講座は参加型で構成され、アイスブレイクやワークを通じて、参加者自身の「しんどさ」や支えについて振り返る時間が設けられました。実際の事例紹介では、「良い親でいたい」という思いが孤立や虐待につながるケースが紹介され、参加者の共感を呼びました。
 特に、子どもの行動をより前向きにするための声かけについて、動画を視聴しながらディスカッションを行った場面では、参加者自身の体験をもとに多くの学びが得られました。否定や脅しではなく、気持ちに寄り添いながら伝える方法や、努力や過程を承認する「ほめ方」の工夫など、すぐに実践できるヒントが多数紹介されました。

 講座の終盤では、子育てを「孤独な戦い」ではなく「チームで育てる営み」と捉え、地域資源や支援機関の紹介も行われました。参加者からは「自分のしんどさに気づけた」「頼る勇気が持てた」「言葉かけを見直したい」といった声が寄せられ、温かく前向きな雰囲気の中で終了しました。

 次回講座への関心も高く、継続的な学びとつながりの場として、今後の展開が期待されています。

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