令和5年度 学位授与式 愛国学園大学 同窓生祝辞NEWS & TOPICS
祝辞
桃の節句も過ぎ、日増しに暖かくなってまいりました。
このよき日に卒業を迎えられる愛国学園大学、短期大学、保育専門学校、衛生看護専攻科の皆様、ご卒業心よりお祝い申し上げます。
また、今日まで温かく見守ってこられたご家族の皆様、この度は誠におめでとうございます。
愛情をもってご指導なされてきた理事長先生をはじめ、学長先生、校長先生、並びに諸先生方のお慶びもひとしおのことと思います。
学舎を巣立つ皆様の胸は、切磋琢磨した御学友との多くの思い出と経験、この先に続く未来への希望で溢れていることでしょう。皆様のお姿を拝見して、新生活への希望と不安を感じていた昨年の自分を思い出しました。
私は大学を卒業後、小学校に併設された学童保育の職員として任用していただきました。そこでは児童同士が喧嘩をしたり傷つけ合ったりしながらも、それぞれコミュニケーションを学び、お互いを思いやることを学び、自分達の社会を形成しています。その姿を日々見守っていますと、教室での座学ばかりが学びの場ではないと改めて感じる毎日です。
そして職場の児童達に、私が職員として、また大人として出来ることは何か、と悩む時、いつも思い出すのは愛国学園で学んだ「当たり前のことを、馬鹿にしないでちゃんとやる」の精神です。
子供は想像よりもずっと大人や周りに気を遣っていますから、職員がいつも変わらずに笑って挨拶をしてくれる、というごく当たり前の一点だけでも児童は安心して過ごせます。そうして安心した児童は周りを頼り、自らの力で成長していきます。春に出来なかったことが、秋には出来なかったことも忘れてスイスイ出来るようになる児童の姿を見ると胸が熱くなり「この職場にいられてよかった」と思います。
皆様にはこれから先、多くの困難や試練があることと思います。ですが、皆様の愛国学園での学びや経験は必ず活きてきます。どうかご自分の心を信じて笑顔でお過ごしください。
最後になりますが、皆様の幸せと、愛国学園の益々の発展を心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉とさせて頂きます。
本日は誠におめでとうございます。
令和6年3月10日
同窓生代表 内山由紀乃