2022年度第3回北総文化研究会が行われましたNEWS & TOPICS
NEWS椛澤 恭子
1月27日(金)17時より、本学の北総文化研究センターが主催する2022年度の第3回北総文化研究会が行われました。
演者は、人文地理学・経済地理学が専門の栗林慶先生で、発表のタイトルは「都留市織物業における地域経済の構造変化と産業政策」でした。
演題の目的は、製造業の1つでもある織物業の共同廃棄事業について、地域や就業者にどのような影響を与えたのか、さまざまな角度から検証することで、織物業の衰退が地域経済に与えた影響を都留市を事例に明らかにすることでした。
国による政策によって、各産業の動向が左右されることは理解しているつもりでしたが、改めて1つの地域にクローズアップして考えることで、地域を支える産業の今後や他産業の発展や衰退についても考えることができる貴重な機会が得られました。
質疑においては、今後の研究の方向性やデータの活用についての意見が出るなど、活発なやり取りが見られました。地理学は文系の学問ではありますが、聴衆は文系理系それぞれの分野で専門を持つため、質問の幅も広がり、時間を超過してもなお時間が足りないと感じたほどでした。
最後に、演者の栗林先生から、最近の現地調査の様子も写真で紹介され、富士山ブランドで織物業が続いていることが話題にのぼりました。
北総文化研究会は、発表20分と質疑40分の合計60分で構成され、年に3〜4回開催されています。質疑の時間を多く持たせることで、参加者に活発な意見交換を促すことを目的としています。
次回は2023年2月に行われる予定です。