2022年度第2回北総文化研究会が行われましたNEWS & TOPICS
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10月14日(金)17時より本学の北総文化研究センターが主催する2022年度の第2回北総文化研究会が行われました。
演者は、専門が観光学・観光マーケティングの羽田 利久先生で、発表のタイトルは「低関与な旅行者へのインストア・マーチャンダイジングの援用可能性について」でした。
私たちが日常に利用するスーパーなどの小売店では、目につきやすい場所に一番のオススメの商品を陳列したり、単品ではなく一緒に並べることで顧客が手にする商品の種類を増やしたりするなど、顧客に効果的に買い物をしてもらうための様々な工夫がされています。このような活動をインストア・マーチャダイジングといいますが、今回は、この手法を観光ルートに援用できないか、そしてその可能性を探ることについてがテーマとなっていました。
これまでの観光マーケティングの研究では、主に旅行に関心の高い人について考察されることがほとんどでしたが、本研究では、旅行に対して関心の低い層をターゲットにするという発想が新しい視点でした。
質疑においても、出張など自分の意思ではない旅行をする際に自分たちはどのように目的地を周り、時間やお金を使うのか、改めて考えると何の指標もなくただ漫然と目的地での時間を過ごしているということに気がつかされたり、そのためにこの研究の今後の展開に期待したいという意見も含め大変面白い議論に発展しました。
北総文化研究会は、発表20分と質疑40分の合計60分で構成され、年に3〜4回開催されています。質疑の時間を多く持たせることで、参加者に活発な意見交換を促すことを目的としています。
次回は2023年1月に行われる予定です。
( 椛澤 恭子 )