令和6年度 入学式 愛国学園大学 学長告辞NEWS & TOPICS

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令和6年度 入学式 愛国学園大学 学長告辞

愛国学園大学 学長 告辞

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。愛国学園大学の教職員を代表して心より祝福の言葉を贈ります。また、ご家族、ご関係の皆様方にもお慶びを申しあげます。本日は、満開の桜の下で入学式を挙行でき、嬉しく思います。

 愛国学園大学は、学校法人愛国学園のこれまでの実務型、即戦力型中心の教育に加え、我が国のみならず広く海外についても深遠な人間文化を追求して国際感覚を磨き豊かな人間性を育てることを目的として、平成十年に創設され、今日まで四半世紀、多くの卒業生を社会に送り出してまいりました。
私たちは、こうした大学創設の趣旨や目的を体して、多様な学生のニーズにこたえるとともに、学園の伝統である豊かな教養と感性を身につけ、専門性を持ったバランスの取れた女性の育成を目標としております。このため、人間文化を学んでいく上で欠かせない基礎的な科目において、リベラルアーツ型の教育を志向する本学の理念を実行あるものとするため、全学生ができるだけ広い範囲から各教員の研究成果を享受できるように科目設定を行っております。

 本学では現在、「日本理解」「心理・生活」「地域共生」「ビジネス」の四つの専攻を置く教育体制としており、二年生からそれぞれの専攻に所属して学修を進める「主専攻」と、その他の専攻についても併せて学修する「副専攻」のメジャー・マイナー制を整えています。
 学生の皆さんは、各専攻に所属して学修を積み重ねることとなりますが、大学は、小・中学校、高等学校とは違って、主体的に学習することに加えて、自分の進む道や将来像を手に入れるための、文字通り「大きな学び」を進めるところであります。換言すれば、それは、自らの意思で新しい発見を求めて行う「学問の世界」での学びであり、多くの未知と遭遇することであります。新入生の皆さんは、今まさに学問の世界の入り口に立っており、これからいろいろな未知の世界に向けて踏み出すことになります。
 学問を進める上で最も大切なもの、基本は、人と人の出会いと交流です。大学では、新しい友人、知人、教員、職員と、多くの人々との出会いがあると思います。出会いとは単に人と人が顔を突き合わせるということではありません。実際に目の前にいる相手と議論をし、語り合い、交流することによって、違った意見を持つ人と出会い、新たな気付きが生まれ、自分の考えが発展していくわけです。
変化の激しい現代社会にあって、人生百年時代を生き抜くためには、リベラルアーツを基礎とした「論理的思考力・規範的判断力」、「課題発見・解決力」、「未来社会を構想し、設計する力」が必要だと言われています。

 皆さんの前途は洋々として開かれています。四年間という限られた時間でありますが、私たち大学の教職員は一所懸命、皆さんの「学び」を支援し、ともに学んでいきたいと考えています。愛国学園大学は、学生と教職員との間で育む緊密な協力関係に誇りをもっています。

 最後に、新入生の皆さんの大学生活が、希望に満ちた将来の礎をはぐくむ場となることを祈念し、告示といたします。

     令和六年四月七日
         愛国学園大学学長
           太 田  和  良 幸