「令和５年度 市民大学講座（専門課程）」が開講されましたNEWS & TOPICS
2023年10月14日(土)、「令和５年度四街道市民大学講座（専門課程）」の開講式が行われました。
四街道市民大学講座（専門課程）は、市内在住・在勤・在学の18歳以上の方を対象に、四街道市と共催して実施している生涯学習プログラムです
今年度は『DX時代の私たちのくらしとビジネス』を総合テーマに３月まで全８回開催されます。（既に参加受付は終了しています。）
開講式では、太田和良幸学長、四街道市教育委員会府川雅司教育長より、受講生の皆さんに、激励の言葉が述べられました。
（府川教育長はご公務のため欠席されましたので、社会教育課荒木課長が代読されました。）
そして開講式後には、さっそく、本学 呉鳶准教授による第１回目の講義「市場の失敗と社会の自己防衛」が行われました。
2024年3月までの長期間になりますが、受講生の皆さんにとって、充実した学びの機会になることを期待しております。
以下、呉准教授による講座報告
〇第1回「市場の失敗と社会の自己防衛」
デジタル技術の進化によって、ビジネスやワークライフのスタイルが多様化し、経済と社会の利便性を享受できる環境が整備されつつある一方で、AIの進化による失業、大規模なシステム障害、富の分配の不平等による格差社会の深刻化などの負の側面も懸念されるのです。
第１回の講義は、経済人類学の視点から市場経済の両面性を再考することを通して、DX時代におけるデジタルと非デジタルの価値に関する総合的な見解を持っていただくきっかけとなります。市場経済の制度的本質、自己調整的市場とその前提、競争的市場の特徴、市場の失敗の発生要因と環境問題等を解説し、産業革命と市場経済が19世紀以降のイギリス社会にもたらした負の影響（ローカルとグローバル）ならびにイギリス社会の自己防衛に関する複数の事例を取り上げ、変化に富む現代社会での対応を受講者の皆様と一緒に考えました。
太田和学長
府川教育長からのご挨拶を代読される荒木課長
第1回講義の様子