社会貢献センターが講演会・シンポジウムを開催致しました!NEWS & TOPICS

お知らせ岡庭 義行
社会貢献センターが講演会・シンポジウムを開催致しました!

 社会貢献センターでは,8月5日(月)本学において,講演会・シンポジウム「千葉学から“ちば愛”へ~地域の学びが,人を育てる」を開催致しました。

 本学では,地域での学びを私たちの成長や豊かさに結びつけることを“ちば愛”という言葉で表現しています。この講演会・シンポジウムは,高校や大学などさまざまなフィールドで活躍されている方々にその具体的な取組等を紹介して頂きながら,私たち一人ひとりにとっての“ちば愛”を考え,振り返る場として企画しました。参加者49人,当日は時間ぎりぎりまでフロアから熱心な質疑が続き,散会後も報告者や参加者同士の意見交換などが行われるなど,高校,大学,地域が互いの未来と発展に向けてともに歩みつづける第一歩となりました。

 開会にあたって,太田和学長から挨拶の中で,特にこの事業活動が,本学が今年からはじめた「“ちば愛”探究」入試の関連事業であることについて説明がありました。

 第Ⅰ部の基調講演では,千葉地理学会・会長の石毛一郎先生から「おもしろ半島ちば~千葉の地理的特色~」と題したご講演を頂きました。千葉県内の地名や姓のお話しや学校の校歌にみられる地理的な特色など,興味深いテーマを分かりやすくご説明頂きました。先生のお人柄が伝わるなごやかな雰囲気の中で,参加者たちは皆とても熱心に石毛先生のご講演に耳を傾けておられました。

 続く第Ⅱ部「地域を学ぶ,地域を学ぶ~高校・大学の取り組み例」では,本学の山崎寿美子准教授(文化人類学)の司会で,高校と大学における地域をテーマにした研究と学習の取組についての報告がありました。
 中村塑教授(歴史学)からは「近世相給村落に暮らす人々-上総国山辺郡台方村の事例-」として,近世文書(もんじょ)にみられる千葉の相給村落についての説明があり,学習資源としての地域史の活用の可能性について学ぶことができました。

 社会貢献センターの副センター長でもある佐久間直人准教授(心理学)からは「愛国学園大学の学生による地域の学びから見た“ちば愛”」として,本学の学生たちが参加したさまざまな地域活動の事例紹介があり,地域での活躍を通した学生の成長について,大学と地域が一緒に考えていく貴重な機会となりました。
愛国学園大学附属龍ケ崎高等学校の福嶋祐哉先生からは「愛国・龍ケ崎校の探究活動の取り組み」として,同校における探究授業の具体的な取組を報告して頂きました。千葉に限らず,私たちが暮らす地元を大切にする心を育む学びや,他者を思いやり地域のことを自分ごととして捉える学びの実践は,大学教育においても大変参考になるものばかりでした。

 社会貢献センターでは,これからも愛国学園大学が地域とともに学びあい,育てあえる“ちば愛”の実現を目指して,さまざまな事業活動に取り組んで参りたいと思います。


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▲学長挨拶

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▲四街道の由来

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▲会場の様子