2023年度第2回北総文化研究会が行われましたNEWS & TOPICS
8月10日(木)11時30分、鉄道の運休・遅延により開催が危ぶまれる中、30分遅れで本学の北総文化研究センターが主催する2023年度の第2回北総文化研究会がスタートしました。
演者は、データサイエンスがご専門の椛澤恭子先生で、発表は「地域活性を見すえた『チーバくん』を介した北総ゆるキャラの今後の動きへの提案」と題して、ゆるキャラを地域活性にどう生かすべきかという提言をされました。内容は概略、以下の通りです。
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「ゆるキャラ」は言わずと知れた、かわいいフォルムのマスコットで、各自治体などが推しているキャラクターでもあります。
全国的に有名なゆるキャラとしては、熊本県の「くまモン」がありますが、千葉県にもこれに匹敵するような「チーバくん」が存在しています。北総地域においても、ブームに乗って続々とゆるキャラが誕生しましたが、いまいち活用されているとはいいがたい現状があります。チーバくんの発言力は、「首長に匹敵する発信力を誇る」という日本経済新聞の記事において、吉村知事やくまモンなどに続き、堂々4位につけていることから見ても、その発言(Twitter 現X)の力はかなり大きいと思われます。そこで、北総地域のゆるキャラたちの活躍を考えるため、チーバくんがそれぞれのゆるキャラについて、どのようなことを発言しているのかを自然言語処理のテキストマイニングやトピックモデルを利用して分析してみました。また、フォロー・フォロワーの関係から複雑モデルの相関図を作り、チーバくんとそれぞれのキャラクターの立ち位置を明確にしました。最後に、「チーバくん」を介した北総ゆるキャラの今後の動きへの提案を行いました。もちろん、SNSだけで人気となり、すぐさま経済効果が現れると確約できるものではないのですが、まずは一歩踏み出すことで地域活性につながることを期待したいと思います。
(椛澤 恭子)
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発表は、多くの人が興味を持つ内容で大変面白く、また、当センターの目的である「学術と地域の進歩発展に寄与」するものであるため、質疑応答でも多くの質問があり活発な議論が交わされました。前述した交通事情のため、十分な時間が確保できず心残りでしたが、とても意義のある楽しい研究会となりました。