国立歴史民俗博物館を見学しましたNEWS & TOPICS
前期の授業も期末試験期間を終え、無事終了したところですが、その中で、今年度も主に新入生を対象とした「人間文化入門」の授業が開講されました。
人間文化入門はオムニバス形式で行われ、各回ごとに異なる教員が担当し、これから大学で学ぶにあたって必要な基礎的な知識やスキル、考え方などを身につけることを目的とした授業となっています。
そして、この人間文化入門の授業のまとめのフィールドワークという位置づけで、去る7月15日(土)に国立歴史民俗博物館(歴博)の見学を行いました。歴博は愛国学園大学がある四街道市のお隣の佐倉市にあり、人類が日本列島に移り住んできた約3万7千年前から、高度経済成長後の1970年代に至るまで、日本の歴史と民俗文化を数多くの展示資料から知ることのできる日本でも有数の博物館です。
人間文化入門を受講している学生たちは、あらかじめ与えられたいくつかのテーマ(問い)から、自分の興味関心などに応じて選び、各自自由に見学を行った後にレポートの提出が求められていました。各テーマは今後の大学での学びと関連したものとなっており、たとえば「昔の今の食生活の違い」、「人という生物の性質や特徴」、「生活や産業の変化」、「博物館の利用客を増やすための工夫」などがありました。
学生たちは様々な展示物を純粋に楽しみつつも、真剣な眼差しで見学を行っていました。来年度からはそれぞれ専攻を選択し、より専門的な内容について学んでいくこととなりますが、今回の歴博での体験や感じたことをぜひ活かしていってもらえたらと思います。
学生の感想
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先週、ワクワクしながら国立歴史民俗博物館を見学しました。初めて行って面白いと思いました。博物館は6つの展示室に分かれており、入ってからまず今から4万年前の関東南部の環境と太古の象を見て、中世紀の日本王朝の文化と民衆の生活を理解しました。近代初期の江戸屏風図を見て、日本列島の民俗文化、近代の文明開化、現代戦争の時期は日本と世界に多くの影響を与えたこともわかりました。今回の歴博の旅は、私の視野を広げてくれました。
歴史ある古文化遺産は、後世の人々に貴重な実物を残し研究され、それらの文化財を見ると、彼らの脈に触れ、呼吸を聞いたように感じることができました。展示室では誰も騒いだり騒いだりせず、カメラと静かな人々だけがゆっくりとその美しさを観賞していました。今回は本当に忘れられない一日でした。
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博物館で学んだ、芸術的価値。それは文化財の外観造形、色彩、紋様などを通じて一定の芸術イメージを表現し、古人の審美情趣と精神感情、歴史価値を反映していると感じました。文化財の内在的価値は、それぞれ異なる歴史的時期に生まれ、特定の歴史的事件の目撃者である歴史的情報に大きく反映されており、技術的価値。文化財の制作技術は特定の時期の加工技術のレベルを体現しています。しかも多くの文化財の制作技術は工業技術が発達した今日でも複製することが難しいとされていることなどもわかり非常に有意義な体験を得ることができました。